デイサービスを軸に、介護の全領域へ事業を広げる
デイサービスいこいの里として西尾市に根を張り、平成15年4月の開設以来、通所介護の現場から出発した株式会社アイリンク・ケア。現在では訪問介護・訪問看護・居宅介護支援・介護タクシー・サービス付き高齢者向け住宅など、複数の事業を一法人のもとで運営するまでに成長した。約145人の従業員が西尾市を中心に動いており、地域の高齢者が必要とするほとんどのサービスを、一つの窓口から相談・利用できる体制が整っている。
介護保険制度の利用手続きは、初めて直面する家族にとって複雑に映ることが多い。同社はケアマネセンターいこいの里と介護相談センターcocoRoを設け、まず「相談できる場所」として機能する入口を地域に開いている。ケアマネジャーがアセスメントからケアプランの作成、各サービス事業者との契約調整まで一貫して関わる体制は、利用者と家族の不安を取り除く役割を果たす。
5拠点のデイサービスとリハビリ特化施設
丁田館・流館・熊味館・本館・ブルームの5拠点で展開するデイサービスでは、食事・入浴・レクリエーション・体操・送迎といった基本的なサービスに加え、ミニコンサートやフリーマーケットなどのイベントも随時開催する。高度障がいや認知症のある方の受け入れにも対応しており、介護保険の時間外利用も承るなど、制度の枠に収まらないサービス設計が特徴だ。「週に何度も顔なじみのスタッフと会えるのが楽しみ」という声が利用者から上がっているという。
リハビリに特化したトレーニングセンターKAIZENとリハビリセンターcocokaraも自社グループとして運営。デイサービスとの連携のもと、理学療法士が個別プランを組み、身体機能の維持・改善をめざしたトレーニングを提供する。管理栄養士監修の食事も提供されており、「外から鍛える」だけでなく「内側からの健康づくり」も視野に入れているのが印象的だった。
訪問介護・訪問看護・介護タクシーが在宅生活を補完
ヘルパーステーションいこいの里の訪問介護は、身体介護と生活援助の両面でご自宅に出向くサービスだ。排泄・入浴・食事などの直接介助から、家族への介護指導、ターミナルケアの相談まで幅広く対応する。訪問看護ステーションいこいの里では理学療法士・言語聴覚士が在宅リハビリを担当し、通院が難しい方の機能回復を自宅の環境の中で支える。
アーク・ケアタクシーは訪問介護員資格を持つドライバーが乗務し、車椅子や寝台のまま乗降できる福祉車両で移動をサポートする。通院だけでなく買い物・外食・お墓参りなど、日常の外出シーンにも対応しており、「外に出る頻度が増えた」という声が複数聞かれる。移動の手段が確保されることで、在宅生活の継続可能性が広がる。
高齢者向け住宅3棟と24時間体制の医療サポート
グランド・ピア西尾、グランドール西尾、グランド・シエル西尾の3棟を運営するサービス付き高齢者向け住宅は、いずれも完全個室のアパートタイプ。夫婦向けの2人専用室も備え、入居後は24時間常駐の専門スタッフと、看護師・医師による医療体制が生活を支える。認知症や医療的ケアが必要な方の受け入れも行っており、特別養護老人ホームの入居を待つ間の選択肢として利用されることも多い。
「引越しの手伝いまでしてもらえるとは思っていなかった」という入居者家族の感想からも、サポートの丁寧さが伝わる。ショートステイの部屋も住宅内に設け、在宅介護の家族が一時的に休息できる機会を確保している点も、現場を知る事業者ならではの視点だろう。


