専門職31名が動く、在宅支援の総合拠点
看護師12名・リハビリ職員12名・ケアマネジャー4名・事務職3名(2026年4月現在)——株式会社tactには、多職種のスタッフが一つ屋根の下に集まっている。訪問看護ステーション彩・ベストケアプラン彩・Re-Goという3事業を通じて、医療的ケアから居宅介護支援、自費の外出リハビリまで一貫して担う体制が整っている。川越市南大塚の本拠地に加え、2026年4月には新河岸サテライト事業所も立ち上げた。
多職種が同法人内でチームを組む環境は、情報共有の密度が違う——そう感じている利用者・家族は少なくないようだ。看護師とケアマネジャーが日常的に顔を合わせて話し合える環境が、在宅療養の安定性を支えている。
保険内外を横断する、サービスの組み合わせ方
保険適用の訪問看護・居宅介護支援に加え、保険でカバーできない部分を自費サービスのRe-Goで補う——この組み合わせが、同社のサービス設計の特徴だ。精神科訪問看護、小児ケア、レスパイトケアといった専門性の高いニーズにも対応しており、対応の幅の広さが他との差につながっている。胃ろう・点滴管理・服薬指導など医療的ケアの依頼も受け付けており、重症度の高い方の在宅生活を支えた実績がある。
「断られ続けた後にたどり着いた」という声が届くことがあるというのは、それだけ専門性の高い対応を必要とする方が多く訪れている表れだろう。ケアプランに基づいた支援と自費サービスを組み合わせることで、保険の枠に縛られない生活の質向上を目指す姿勢が、同社のサービス全体に貫かれている。
「いろどり」という言葉に込められた支援観
事業所の名称に「彩(いろどり)」という言葉を据えたのは、単なる命名の問題ではない。代表取締役会長・上野朋子氏は創業の動機について、「支えること・守ること」だけでなく、その人らしさや笑顔につながる時間を添えたいという思いを語っている。その想いは現在の代表・小松智也氏にも受け継がれ、「ご利用者様の人生に豊かないろどりを添えられるような支援」という言葉として各所に表れている。
ケアの内容を決める際には、利用者が大切にしてきた生活習慣や価値観が起点に置かれる。「病状管理をしに来る人」ではなく「その人の暮らしに関わる人」として訪問する姿勢——それが同社のスタッフに共通する在り方だ。
ターミナルケアと外出支援が映す、同社の両面
「最期は家で」という願いに向き合うターミナルケアと、「また外に出たい」という望みに応えるRe-Go——一見対照的なこの2つが同社の中に並存している。前者では24時間緊急対応を敷き、高度な医療管理を自宅で担いながら家族との時間を守る。後者では旅行・外泊への同行まで対応し、身体介護が必要な方の外出も引き受ける。
地域での生活を見据えた歩行訓練や公共交通機関の利用練習など、Re-Goの内容は退院後の社会復帰を意識した組み立てになっている。「また電車に乗れた」「家族と外食できた」という声が、利用者から届いているという。

