3つのサービスを束ねる、複合型の強み
通所、宿泊、訪問という3つのサービスを一体で提供する看護小規模多機能型居宅介護事業所として、複合型サービス事業所フローラは鴨川市八色で運営されている。利用者が異なるサービスを使うたびに別の事業所・別のスタッフを介する必要がなく、一つの事業所内で顔なじみのスタッフが継続して担当する体制は、日常の細かな変化に気づきやすい環境をつくる。サービスの組み合わせは固定ではなく、利用者の状態や家族の都合に合わせて随時見直せる。
「スタッフが全員顔見知りだと、些細な変化を言葉にしやすい」という声のように、担当者が変わらないことで信頼関係が積み重なる点を評価する利用者家族は多い。社内研修・社外研修を継続実施し、スタッフごとのケアの質のばらつきが出ないよう、同一水準のサービス提供を目指している。
訪問看護が担う、在宅医療の最前線
主治医の訪問看護指示書をもとに、看護師が鴨川エリアを中心に利用者の自宅を訪問する。経管栄養や在宅酸素療法といった医療処置のほか、がん末期の方への心身サポート、自宅での看取りまで対応できる体制が整っている。医療と介護が連携して動くため、状態の変化に対する判断と対応のスピードが、利用者の安全につながっている。
看護師は24時間介護スタッフと情報を共有する体制を維持しており、病後の体調管理から急変対応まで、夜間も含めた連携の仕組みを持つ。「退院後にどう動けばいいか、フローラさんが退院前から準備を一緒に進めてくれた」という声のように、入院中からの連携による在宅移行支援も評判となっている。
夜の不安を預けられる、宿泊支援の役割
夜間は体調変化や転倒リスクが高まる時間帯だ。複合型サービス事業所フローラの泊りサービス(16:00〜翌9:00)は見守り体制を整え、睡眠中・起床時の状態確認から異変時の即時対応まで担う。ショートステイとしても活用でき、通常7日以内・やむを得ない場合は14日以内という条件のもとで短期利用にも応じている。
家族が入院や急病になった場面での緊急利用を経験した方からの評価も高く、「こちらの都合で急に泊まりをお願いできる場所がある」という安心感が在宅介護を続ける余力を生むという声も聞かれる。個人的には、この「いざとなれば頼れる」という感覚こそが在宅継続の鍵だと感じた。
0歳から18歳まで、子どもの成長を支える福祉機能
高齢者介護に加えて、未就学児から高校生までを対象とした児童発達支援・放課後等デイサービスを運営しているのが、複合型サービス事業所フローラの事業の幅だ。0〜6歳の児童発達支援では、障がいのあるお子様だけでなく発達に不安があるお子様も受け入れ、社会性・協調性の獲得を目的とした支援を行っている。放課後等デイは7〜18歳が対象で、施設には看護師が常駐する。医療的ケアが必要なお子様も通所できる環境を整えており、高齢者の介護と子どもの発達支援を同一の法人が担うという体制は、鴨川市という地域における福祉の受け皿として機能している。健康管理・レクリエーション・余暇提供といった活動を通じて、お子様が自分らしく過ごせる場を提供している。


